オバマ次期米大統領の「チェンジ」にあやかってか、日本漢字能力検定協会が公募で選ぶ「今年の漢字」に「変」が選ばれた。 納得。
この国にとって、今年も嵐の吹き止まない一年だった。
立て続けの通り魔事件、元厚生事務次官とその妻の殺傷事件、幼女殺害事件などの惨事が、日本の安全神話が崩れていることを訴えているだけでなく、社会の無関心、人間関係によるストレス、仕事のプレッシャーなどにつぶされ、心がひどく病む人が増えていることの露呈でもある。
見知らぬ人を殺めた犯人の動機を訊くと、なんとも自己本位で理不尽だが、心理的の病態は無視できない。
事件は心の「闇」でもがき苦しむ人々の叫び声の変形であろうか。
食の安全と食糧危機。
金融危機が引き起こした世界同時景気不況による止まらない企業倒産と雇用不安。
世の中は一体どうなっているんだ。
そして、我が国の大臣の短命傾向は相変わらず。国際首脳会議では日本代表はいつも新顔。
麻生首相の今年の文字は「気」。
本人いわく、やる気、活気の気だというが、効果的な景「気」対策法案を一向出さ(せ)ない総理のやる気だけでは日本経済に活気を取り戻すことはできない。
私個人にとっても今年は変化の多い一年だった。もし一文字に託すのであれば、それは「顧」 (かえりみる)。
過去の人生を真剣に振り返り、自分が今までしてきた選択を反省することがじっくりできた一年。
痛みを伴う「回顧」とも言えよう。
プライドを捨て、過去の失敗を直視し、自分の誤りを認めることの難しさを改めて知った。
あとはこの経験をこれからどう生かすかが勝負だ。
ちなみに、過去の「今年の漢字」は以下の通り。
1995年 「震」/1996年 「食」/1997年 「倒」/1998年 「毒」/1999年 「末」/2000年 「金」/2001年 「戦」/2002年 「帰」/2003年 「虎」/2004年 「災」/2005年 「愛」/2006年 「命」/2007年 「偽」
来年は明るい意味合いを込めた一文字を期待しつつ、家内安全を祈る。
写真の掲載ページ:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081212-00000555-san-soci.view-000