昨日の三枝ゆみさんのこの一連のブログから
ゆみ画伯のイラスト - 12月30日 赤兎馬
松原靖樹さんお勧めの本 韓非子
夫の部屋に韓非子がなかった件
マキアベリズム
年末年始『韓非子』読書クラブが発足しました!
「え、『韓非子』ってなに?なんて読むの?」というビギナーさんでもOKです。
なぜなら私も『韓非子』って題名の読み方が分からなくて調べました。「かんぴし」です。
中国の戦国時代に、法家(政治家)の韓非さんが書いた本です。
中国の戦国時代というと、その頃日本は縄文時代の末から弥生時代の初期です。
日本では獣狩るのキツイから米作って食うか、という話をしている時に
中国では後の世に伝えられる偉大な政治家が何人も出て、国の道を説いていたんである。
中国戦国時代の思想家というと、「孔子」 「孟子」 「荀子」
そして荀子の思想を継いでいるという、この「韓非子」あたりがよく言われます。
私のざっくりした印象では、
「孔子」→儒教で礼節で、多少の男尊女卑
「孟子」→性善説
「荀子」→性悪説
「韓非子」→性悪説を継ぐ兵法
だったので、この『悪』という字に引っ張られて、韓非子になんか良い印象なかったんです。
名前に「非」って入るのも、なんか否定的な感じがして。
そんな、完全にうわべだけの印象で避けていた『韓非子』なので、
こんな機会がなければ手にしなかったでしょう・・・。
そもそも、『韓非子』って家にあります?奥さん。
うちにはありませんでしたので、本屋に買いに行きました。
そしたら一冊では済まない勢いですのよ。
- 韓非子 (第1冊) (岩波文庫)/岩波書店
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- 韓非子 (第2冊) (岩波文庫)/岩波書店
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- 韓非子 (第3冊) (岩波文庫)/岩波書店
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『韓非子』は55編からなる短編集なのよ。それを岩波文庫では4分冊にしてる。
とりあえず1冊目を入手した私、
「『韓非子』って初めて開くなぁ・・・」とパラパラしてみたのですが、
有名な逸話の
「矛盾」(すべてのものを貫くホコで、何も通さない盾を突いたらどうなるか、の話)
「守株」(まちぼうけしてたらウサギが飛んで出て木の根っこに当たった歌で有名)
って、『韓非子』出典だったのね。
韓非さんは、こういう逸話やたとえ話がとても上手かったとのこと。
これは、「たとえ話をしているつもりが、もっと分からなくなっている」ことが多い私にとって
勉強になるに違いない!
(いや、松原さんは『共同』を読み解くヒントとして『韓非子』をすすめてらっしゃったんだが)
というわけで、「韓非子読書クラブ」発足のお知らせでした!
すてきなたとえ話を見つけたら、また報告するね!(だから『共同』を・・・)