勤務のほうの仕事は、保育職をしています。
学校が終わった後の小学生たちを、夕方まで預かるお仕事です。
学校から帰ってきた子どもたちは、まず学校で出された宿題を片付けます。
ここでさっさと済ませておかないと、家に帰った後に改めて宿題広げるのなんて
なかなか出来ません。
というわけで、「宿題終わらせてから遊びなさい」ということになってるので
子どもたちはせっせと宿題をしてから、それぞれ遊びます。
でも、好きで宿題をしてる小学生なんて、そうそういません。
いるとしたら、そもそも勉強や考えることが好きな子どもで、
そういう子は淡々と宿題をします。生活の一部として。
ただ、勉強がめんどくさい子どもたちは、学校の授業だけでも飽き飽きしているので
もう宿題なんて嫌々です。「大人たちにやらされている」と思ってやってます。
で、そういう宿題めんどくさい子どもたちは、二手に分かれます。
めんどくさいけど、大人に怒られるの嫌だから、嫌々宿題する子どもと
もう一方は、大人に怒られるのなんて屁ともしていないから、
宿題しないでサッサと遊び始める子ども。
すると、「嫌々宿題する」ほうの子どもたちが、大人に告げ口をするのです。
「あの子、宿題してないのに遊んでる。」
自分は勉強して知識を身に付けた、やってない子は知識が身に付かない、
それでいいやん?なんて、
「嫌々勉強」した派の子どもたちは、けっして納得しないのだ。
だって、自分たちは「がんばった」から。当然、見返りが欲しい。
それなのに、「宿題して当たり前でしょ」で、「すごいわね!」と日々褒められるとか、
お菓子が余分にもらえるとかいう特典がないばかりか
宿題サボって遊んでる子どもたちがいる。
がんばっている自分に、何の特典もないなら
せめて、がんばらずサボっている奴らに制裁を加えて欲しい。
という心が、大人への告げ口「あの子宿題サボってる」になる。
『頑張ってるのに見返りが無いような気がするとき②』へ
