松原靖樹さんの『千式コラム』(前編)(後編)を読んで、千里の道の始まりに臨む~

 

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人は、自分のことしか考えられないし、自分のことしか進められない。

だって、人だからね。

そうやって、個人がそれぞれ「自分の良きところ」へ進んでいくのは、

川の水が岩に当たったり風に押されたりして、水の分子としてはそれぞれ好き勝手に

流れていく様子と似ている。



しかし、川は山のある上流から、海を目指す下流に向かって雄大な流れを作っている。

人もまた、個人がそれぞれ自分の好き勝手な「良き方向」へてんでんばらばら進んでいる

にも関わらず、世界全体としては大きな流れを作っている。

その流れを『全体性』という。



「働きアリの法則」をご存知だろうか?

ひとつのアリの巣には、とっても良く働くアリがちょっと、全然働かないアリがちょっと、

そして普通に働く大半のアリがいる、という。

人間の『全体性』の中にもこれがあり、

「足止め」「革新」「土台」の一定%(0298)
が存在する。

その全部込み込みで「人間の社会」。


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全体性①(0291~0300)

星【千式】良い行い 0291

人は良いことを行おうとする。良いこととは、人の基準で人が勝手に決めたものだ。だが、どういうわけか歴史上、洋の東西上、良いことというのは共通認識のように備わっている。心臓がなぜか左に配置されるように、良いことも人の心に配置されている。
そして良いことを向き、行えば心が感動したり感謝したり、いわゆるいい感情を持つようになる。良いことに反したときは心が苦しくなったり、悲しくなったり、いわゆる負の感情を持ちそれを避けようとする。
それをベースに、それを理由に、人は良い行いをしようとする。


星【千式】うまくいくこと 0292

良い方向に向きその感情を感じるように、人はうまくいくように思考する。うまくいくというのは何か?いろいろとあるとは思うがこれも人類がなぜか共通的に持っている。人は放っておくとうまく行こうとする。そういう働きかけが起こる。放っておかずに考えはじめると「自然の状態よりもよりうまく」いこうとする。ともあれうまく行こうとする。誰もが「ダメになろう」とずっと維持することができない。


星【千式】人から認められる 0293

良いことや、うまくいくことに向かうために人は大きな集団を作ろうとする。紆余曲折があり歩みが遅くても「全体」で見れば人類は何か方向付けされたのではないか?という方に向かって進んでいる。全体的に見れば良く、うまくなってきている。
ところが個人の誰も全体がうまくいくために頑張ろうなどとは思わない。自分が良く、自分がうまくいくために感じ、考える。それはときに間違うことも失敗することもある。自分で自分を制約することもある。だから自分をうまく運ぶために「人から認められる」必要がある。
これもまた人間の心にいつのまにかプログラムされている。認められ泣けば死ぬ。


星【千式】自分を生かす 0294

誰もが自分を生かそうとする。良いこと、うまくいくことを、人から認められて進めるのに自分の力で進もうとする。自力と能動を優先する。自分には何ができるか?と考え、何もできないことが明らかになれば失望する。これも心の働きとしてなぜかそういうものがある。
人から認められれば落ちず、自分を生かせればより効果的に「良いこと」「うまくいくこと」に打ち込める。この4つが1セットで組み込まれている。
そして誰が何を教えなくても人間はこの4つのセットの方向に向かいはじめる。


星【千式】一定%の足止め 0295

個々人が無目的に、自分が良く、うまくいく方向を目指してもある一定の%で足止めされる人たちがいる。例えば人から認められない人がいる。自分で人から認められることを拒否し、セーブし、少なめに調整する癖がある人もいる。自分を生かさない人もいる。社会や他人の言うことを正しいとして自分を失い、外の世界の基準を満たすために自分を使う。悪くすると病気になったり燃え尽きて寝たきりになることもある。
この一定%はなぜか存在する。誰がどんなに手を入れてもどういうわけかそうなる。


星【千式】一定%の革新 0296

一定%の足止めが存在するのとは逆に、これもまたなぜか一定%で新しいものを好み、創造し、イノベーションしていく人たちがいる。誰に教えられたわけでもなく、彼らはそうする。例えば天才と呼ばれる人の中には日常生活がままならなかったり、プライベートが全く充足していない人もいる。それでも人生全般を通じて見てみると満足な生き方をしていることがある。そういう革新的な人はどのような状況下でも必ず生まれる。
足止めされる人と革新的な人よりも数で圧倒的に多いのは、現状を維持しゆっくりと進める人だ。ここを土台として人類の物事が進んでいる。


星【千式】大きくなる 0297

事業でも習い事でもなんでもいいが、人は大きくなろうとする。事業規模や売り上げを。大会でのランクを。持ち家を、車を。個人ではある分野で足止めされるかもしれないし、別の分野で革新するかもしれない。不安定で個人的に見れば失敗するかもしれない。
だが集団になったり、大きくなると全体的には進むことができるようになる。誰かが失敗しても人類に悪影響はない。同じことが人が「大きくなろうとする」というメカニズムに組み込まれている。
より心通う人とつながろうとする。より仕事ができるようになろうとする。そのために大きくなる方向を向き始める。


星【千式】全体性とは? 0298

人の心が本当に求めることを進めていくと、人類の何かが必ず進む。これを「全体性」という。人類がどこに進むのは個人は知覚できない。個人の知覚範囲を超えていて認識できない。だが数千年の流れを見れば明らかにいくつかの方向付けがあることがわかる。
その方向には確実に進む。だが、個人はそれを意識しない。そして個人はそちらに進もうとすら思っていない。自分のことと自分の周囲のことしか考えていない。個人の可能性は無限のように思えるが、どの時代のどこに生まれても、個人の可能性は必ずこの全体性の中の可能性になる。しかも全体性には、「足止め」「革新」「土台」の一定%があり、個人がその枠組みの可能性を出ることはかなり難しい。


星【千式】全体性の枠組み 0299

全体性の枠組み、人類の方向性の中で個人の裁量があるのであれば、どのようなことを行ってもその枠組みの外のことを行うことはできない。また人や社会が「それはいけない」としていることもなぜかなくならないのなら、それは方向性に必要である可能性がある。例えば森林が伐採されすぎて二酸化炭素が増えているとか、戦争の数自体は減ったが兵器の開発により殺傷人口は増えた、というのは全体性に組み込まれ「必要だからそうなっている」という可能性がある。
個人や社会がどんなにその枠組みをなくそうとしても、そうそうなくなるものではない。なくなるのだとしたら、方向性で役割を終えたからになるだろう。例えば馬車やある種の疫病が消えたようなことだ。


星【千式】足止め存在になる 0300

人の希望や愛、素晴らしき経験と感情もこの全体性を進める部品として備わっている可能性がある。「良いこと」「うまくいくこと」を向いてしまうということ。「人から認められる」「自分を生かす」としてしまうこと。
逆に全体性は「足止め」するような人を包括している。本来そういう人がいない方がうまく進むと考えてしまうが、全体性はそれが「いる方が」うまく進むから存在させている、と考えたほうが合理的だ。
ということは、人は自分から全体性の足止めをする存在になることができる。特に良くなく、うまくいくわけではなく、人から認められるわけではなく、自分を生かすかどうか未知数であることをやることができる。
全体性の懐が深いので、そういう存在になることも許容される。


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「千里の道はここから始まる~松原靖樹講演会~」1/26(火)@東京