職場の同僚はベテランさんで、
仕事の押さえどころが分かってらっしゃるので
するべきところをやって、
よく休む。
年休生理休介護休などを
使い切ってフルに休む。

それ自体は、本人の管理上手と工夫だと思う。
ただ、シフト勤務なので
自分が休む分は誰かに変わってもらわなきゃいけない。

その都合上、
同僚は周りを「甘えがきく」メンバーで固めている。
まぁ私もそのうちに入っちゃってるんだろうが、
その同僚の甘え部分を、周りのしっかりしたメンバーがカバーしている感じ。
しかも周りのメンバーが、その甘え上手の同僚を「あんたが大将」と立てる、
出来た大人たちばかり。


で、同僚が週末急に休みを取りたいと言い出した。
いつも通り、シフト変わってくれそうなアテに聞いて回っているが、
なかなか代わりがいない。
年度末でしょ、みんな忙しいし、
あなた今年度休みすぎで
周りにちょっと呆れられてるのよ。


その同僚が休みを取る理由が
「旦那が突然旅行に行きたいと言い出したから」だそうだ。
旦那勝手に一人で行けよ、と思うが
奥さんである同僚は、
こういう時必ず旦那について行く。

周りには甘える、この同僚が
旦那の甘えはものすごい勢いで聞く。

旦那の甘えを聞きまくるために
その都合をつけるために、
それ以外の人間には甘える。

そこまでして、
旦那を離したくないんだろうね。

だって、奥さんを頼ってくれる人だから。
頼ってくれることによって
自分の価値を感じさせてくれる人だから。


「あなたがいないと僕は、私はダメなんだ」と頼ってくれる人に
頼られることを価値だと思ってがんばる。
それって、だめんずメーカーなんだけど。
私がそうだったもん。

頼りない人をカバーすることに執着して、
頼りない人をいつまでも頼りないままでいさせようとする。
頼りない人をカバーするために、自分の全力も、周りからのヘルプも使いまくる。
自分はクタクタに疲れ、
周りは自分のヘルプが「何の役にも立たなかった」気がして
次第にヘルプするのをやめていく。
で、
「なんでこんなに大変でクタクタの私を
周りは助けてくれないの?!」って
怒る。


ふっふっふ、痛いな、
そんなかつての私・・・。

私、結婚してる時
「わがままな旦那を抱えて大変な私を、
どうしてみんなは助けてくれないの?
なんでみんなは旦那さんに尽くしまくらなくていいのに
旦那さんに大切にされてるの?
自分に余力があるんなら、私のこと助けなさいよキィィィィィ!!」って
わめいてたよ・・・。

でもね、きっと
はじめのうちは、周りのみんな
大変そうにしてる私のことを
助けようとしてくれてたよ。
いろいろ親切にしてもらってたもの。

それを、「まだ足りない、私まだ大変だもん」って私がキーキーしてたから、
周りが「助けられない」と無力感を感じて
手を引いていったんじゃないかな・・・。



頼りない人を、いつまでも頼りないままにさせて
その世話をすることで自分の価値を感じる、という生き方も
ありだとは思う。
やりたい人はやってて。

でも、それでしんどくなった人、
だめんずメーカーもうやめようって
決心した、私みたいな人たちは、
今まで「頼りない人をカバーするために」
周りのヘルプを求めてたのを
もうやめる。

そして今度は、
周りの人が成長して
素晴らしくなっていくことに
焦りや寂しさ、嫉妬や自己嫌悪を感じてしまった時、
それを乗り越えて、素晴らしくなっていく人を応援できる自分でいられるように
周りのヘルプを借りるようにする。



まぁ、そう思うと、
同僚の甘えをカバーしてた私も
まだまだだな^^;
その行き過ぎた甘えを見逃すことで
自分が安心してたのかも。
で、「私も甘えてもいいでしょ?
助けてよお~」ってf^_^;
あらあら。