共依存に悩んだ経験のある人は、
再び共依存に陥ることを
とても恐れる。
共依存状態になると、
その時の加害者役の共依存者の機嫌に
その時の被害者役の共依存者が
行動、思考を左右されてしまう。
被害者役は加害者役のそばにいるだけで
落ち着かなくなって加害者役の顔色を伺い
自分のことは何もできなくなってしまう。
加害者役は
被害者役の個人の尊厳や存在に
境界を越えて入り込み、
被害者役をもう一人の自分、自分の手足として
扱おうとする。
苦しくなった被害者役が
加害者役から物理的に離れることで
一応、
共依存は止まる。
でも、
「自分は共依存傾向がある」と分かっているから
恐れるのだ。
もし、また共依存傾向のある人と出会ったら
共依存に陥ってしまうのではないか?
または、
自分が共依存の加害者役になってしまって
健全な人間関係を築けないのではないか?
私は、被害者役と加害者役の
両方のタイプを繰り返し演じてきたタイプなので、
自分が共依存の態度をとってしまわないかどうか
いつも内心ビクビクしていた。
そして、
共依存っぽい人は
避けるようにしている。
それでも、世の中には
共依存傾向のある人って、いるのだ。
しかも、それを
絶賛発動中!!!って人が、結構。
職場に、
そんな絶賛発動中のおばはんがいる。
いつも文句が多くて、人をけなすので
周りを嫌な気持ちにさせる。
おとなしいなぁと思ったら、
いきなり腕をつかんだり、お尻を触ったりする。
心身の境界線を侵食する、共依存(加害者)タイプだが
自分では自分のことを被害者だと思っているから、文句が多いのかも。
境界線のはっきりしているタイプの人たちは、平気で
おもしろがって見ているみたい。
でも、私や、私と同じ共依存の経験のある人間には
恐ろしい存在。
その本人が恐ろしいというよりは、
かつての共依存がよみがえりそうで、嫌なのね。
昨日は、
そのおばはんと組んで仕事することに・・・。
うう、まぁお試しかと。
のっけから不機嫌なおばはん。
平然としながらも。嫌ーな気分になる私。
ほんとに、
どうすれば共依存傾向に振り回されないようになるんだろう?
心の中で、ずっと問いながら仕事をしていて、
そうか、
自分で
「もう、共依存傾向には振り回されない!!」と
決めてしまえばいいんだ、と
分かった。
共依存の経験があるから、
共依存がどんなものかは知っている。
でも、
今はもう、共依存に振り回されない。
そう決めたら、おばはんも平気に(笑)。
そうか、
自分で決めるのが大切なんだ。
「自分で自分に自信がなくて・・・」と
うだうだ言い訳する自分に
ポンッと肩をたたいて、
「そういうことって決めたから!」と
にっこり笑う。
そう決めたから、大丈夫!
ということにする。
そうすれば、
今まで自信なく不安そうにしていた自分が
あっけにとられて、
あんたがそう言うんだからそうだねぇ、と
大笑いする。
そっ、
自分で決めちゃえばいいんだ。
自分のことぐらい。