昨日、この3月まで務めていたPTA役員の引継ぎが終わりました。
今回の役員仕事で気が付いたことは、
同じ役目に対して、人それぞれ
「なぜその役目をするのか」の目的が全然違うんだ、ということ。
そして、その目的の違いは
それぞれの人が心に深く持っている「願望」の違いからくるのだ、ということ。
同じ役員の長を務めた男性がいて、
その人は小学校でも中学校でも毎年PTA役員に立候補する。
でも、毎年トラブルを起こし、そのために校区にいられなくて引っ越しまでしている人。
実際にその人とPTA役員を1年してみると、
その男性は役員としての業務は興味がなく、ほとんど出てこない。
ただ、「このPTAはこうあるべきだ!」という話をするのが大好き。
もう自分の主張を人に聞いてもらいたくて仕方がない。
そして、「人は自分の思いを分かってくれない」と周りの人を攻撃する。
仕方がないから、言いたいことは勝手に言わせておいて
実際の業務ではなんの責任も持たせないようにして
無難にやりすごした。
その人は昨年度も周りを攻撃しまくって
やっぱり大トラブルを起こしたのに
なぜかまったく懲りていなくて、
PTAの会長をしたいといって周りにやんわり止められていた。
それでも今年もPTA役員の長に立候補し、
大演説をしているらしい。
そんなにいつもいつもトラブルを起こすのに
いったいどうしてその人はこんなにPTA役員をやりたがるんだ?と
不思議に思う。
そして気づく、
その人は、周りと協力して役員の仕事を務めるのを目的として
PTAの役員になるのではなく、
人に自分の主張を言いたいがために
PTAの役員になるのだと。
しかも、長の役割になれば
実際の業務をしなくても
大好きな主張ばかりできるぞ、と気が付いた。
だから、より「長」になりたくてたまらない。
私にとってのPTA仕事は
「PTAの業務をボランティアで
責任を持って形に仕上げること」だったので、
その主張家さんがいったい何をしたいのかよく分からなくて
とまどったこともあったのですが、
そうか、同じ仕事でも目的の違いで
向かい方が違ってきて、
その目的の違いは願望の違いから来るのか、と
まじまじ気が付いた出来事でした。