ラピスラズリ・ガーデンのかお です。


昨日、本屋で雑誌をパラパラ読んでいたら、

学者の林 望先生の対談が載っていた。

確か、「クロワッサン」の節約特集だったと思うのですが、

その対談のまとめで、先生が


「仲良しなのが、一番の節約ですよ」


とおっしゃっていたのが、なるほど~、と思いました。


周りとの仲が悪く、不安を感じていれば

その不安を解消するために

「あれやこれを手に入れなければ!」

「そのためには、お金が必要!」となる。

そうすると、お金を稼がなきゃ、と躍起になって働く。

(私が専業主婦のときに「とにかくお金を稼がなきゃ!」と思ったのは、

主人と家庭のお金の相談ができず、「自分のお金を持たなければ、ずっと主人の言いなりで暮らさなければいけない」と思ったから。

そもそもは「夫と相談ごともできない状態なので、自分のことは自分でしないと生きていけなくなる」という不安が発端でした)


そうやって、何とか小銭を稼げるようになると、

自分の不安を解消するため、つまり

「自分を何かと繋げるため」にお金を使って、一息つくようになりました。

家に居ても落ち着かず安らげないので、外に出てお茶を飲むのが習慣になり、

主人と家で話すのも辛いので、子供たちを連れて外へ外へ活動の場を求める。

それは、決して悪いことではなく、視野や活動範囲を広げる、という意味では良かった。


だけど、

「中が不和で、外なら仲が良い場所がある」というのは

なにかと、お金がかかることなのだ。

家にいて話をするだけで幸せ、という場があれば、その間はさほどお金は使わないが、

外に出れば、何がしかのお金は必要になる。


「仲良しなのが、一番の節約」であることを

もっとも実感したのは、

やっぱり、離婚のとき。

ほんとにお金がかかるよ・・・別れるだけで。

仲良し夫婦なら、けっしてかかることのない経費。


「仲が悪くても、仲良さそうに振舞うことが、節約になる」ということではない。

(主人は、そういう考え方だった。「嫌だとか、別れたいとか、考えるな!」「しんどいとか思うな!」と妻に言う性格。)

実際に不仲でも仲のいい振りをしてたりしたら、どこかにガタがくるものだと思う。

体調が悪くなるとか、精神不安定になるとか。

そうすると、やっぱりお金を持って外に助けを求めないと、やってられなくなる。


もうひとつ、「仲が悪くて、外に出るようになる」と

時間がなくなった。

やたらと外で活動したがったし、仕事にも出るので

ゆっくりする時間がどんどんなくなる。

時間がなくなって、ゆっくり考えたり自分のケアをしたりできなくなると、

余裕がなくなってくる。

余裕がなくなると、自分のことでいっぱいいっぱいになるから

ますます、周りと不仲になるのだ。


お金があるから、周りと仲良くできて、幸せになる、というんじゃなくて、

周りと仲良しで、幸せだから、余裕があり、時間があり、

その結果、「不安を解消するためのお金」を使わなくて済むから、

節約になるのだ。


「仲良しな生活」が基本だなぁ、とつくづく思います。