ラピスラズリ・ガーデンの かお です。



昨年8月に子供たちを連れて関東から関西へ出奔した、私。


関東の田舎で受け持っていた、いろんな地域の役や(子供会の会長もしていたし、

仕事もしていた)、

仕事を解雇されてこれから自宅起業をしようというダンナ(ダンナは私の出奔後、自宅起業しました)を全部放り出して、子供二人とハムスター二匹を連れて突然関西に逃げてきました。

理由は、「妻には人権がない」と当たり前に思いすぎて、そう思っていることにさえ気がつかないダンナの精神的束縛圏内から逃げ出すため。


その後、ホテル、実家、ウイークリーマンションと転々としながら仕事を探し、

とりあえず仕事に就いた時点でアパートを借りて、ようやく落ち着きました。

その後、「やっぱり元いた土地に戻りたい」という息子を関東のダンナ宅に返し、

春から娘との二人暮しになりました。


ダンナとは、私側の弁護士さんを通して離婚交渉中。

「家にいるときは家事をしてくれるので便利だと思っていたが、いなければいないで別に構わない」と妻についてコメントしているダンナとの交渉は、

今「年金分割」の手続きのところでダンナが

「妻に年金を分割したくない」と主張しているので、調整中。

それが終われば、離婚届を書きましょう、というところです。


・・・という私に、たまに関東の知り合いから連絡があったかと思えば、

「どうやってダンナから逃げ出せたの?」

という相談。


相談してくる人は、かつての私と同じように

「ご主人が奥さんの言い分など一切聞かず、好き勝手にしているのに

奥さんにはいろんな要求をしてくるので、

これ以上耐えられない」と悩んでいる。


「行動力を持って逃げおおせたあなたがうらやましい。

自分も逃げ出したいが、どうすればいいのか?」

という、結構せっぱつまったお話だったりします。

(その後、実際に逃げ出した人もいます)


私も含めて、逃げ出さなければいけないような状況になった原因は、

夫婦それぞれが、『恐怖や不安』を基準にしたコミュニケーションをとっていて、

『喜びや嬉しいこと』を基準にしたコミュニケーションをとる余裕がなかったから。

そこでは相手が「好きなこと」にコミュニケートすることを制限し、

その前に自分が「恐怖や不安」から逃れられるようにすることを要求する。


今になって思えば、

自分は「恐怖や不安」から逃れられる、という自信がなかったのだろう。

だから、配偶者に

「自分の『恐怖や不安』を取り除くのは、お前の義務だろう!」と要求することになる。

そういうのを、「共依存」というんですけどね。


共依存になってしまって、その影響力を外そうと思ったら

離れるしかない。

そして「あえて離れない」という選択肢もある。

お互いに相手の「恐怖や不安」を肩代わりしあいながら、夫婦として一緒に居続けていくのか、

相手の「恐怖や不安」を肩代わりしない代わりに、自分の「恐怖や不安」を自分で全部引き受ける覚悟を持って離れるのか。


どっちがラクか、はその人によるし、

どの選択肢が正しくてどれが間違いか、というのは存在しない。

それで、人から離婚の相談を受けた際には

いつも、この本を紹介しています。

貴女が離婚を決める前にしなければならない8つのこと/岡野あつこ
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離婚を決めても決めなくても、

大切なのは「自分は幸せになる!」と決めること。

巻末には、なんと著者と本田健さんの対談付き。


必要な方、ご参考に。