

改札を抜けて、高い高い吹き抜けの気持ちよい天井を見上げました


駅を出て外観を再び見上げて、市バス乗り場へ向かいます

今回の旅行で一番最初に訪ねたのは、大好きな長谷川等伯とその息子久蔵、長谷川等伯一門の
国宝の障壁画を所蔵する真言宗智山派 総本山智積院


石畳の先に見えるのは金堂です


左に曲がると右手に目的の国宝の障壁画の収蔵庫があります
ここで見られるのは、「楓図」「桜図」「松に秋草図」「松に黄蜀葵図「雪松図」「松に立葵図」等。
館内は撮影禁止なので、ご興味のある方はリンク出来ますのでご覧くださいね


いつか智積院を訪ねて、息子久蔵25歳の作品「桜図」を観てみたいという夢が叶った時間でした

等伯の「楓図」は東京国立博物館で観たことがあったけれど
こうして本来あるべき場所へ足を運んで、ガラスのケースもなく間近で見られたことは
等伯や久蔵の息遣いを感じられるような気がして、このうえない贅沢な時間でした


本来、障壁画がはめ込まれていた場所には現在、描かれた当時の色彩を再現した複製画が展示されています
本物に見られる金箔の微妙な光沢や、胡粉や絵の具で表現された花の凹凸などはなく
ベタ塗りしたイメージの複製画だけれど、それぞれ撮ってきたものを載せますね





「桜図」がダブっておりますが、こんな感じの畳敷きのお部屋の右手には
開け放たれた障子の外に渡り廊下があって、名勝庭園を楽しむことができます


その名勝庭園の景色がこちらで、利休好みの庭と伝えられ、中国廬山をかたどって造られているのだそうです

ここで30人ほどの団体さんと一緒になったのですが、シュッとした素敵なお坊さんがガイドをしていらしたので
団体さんに交じって、お坊さんの説明を聞きながらお庭の景色も堪能したのであります



障壁画のお部屋を後にして歩みを進めると、枯山水のあるお庭もありました

ほんの少しだけ、紅葉も色づき始めた智積院で過ごした時間は
等伯と久蔵にまた少し近づけた気がした至福のひと時でした



長くなりそうなので、今夜は京都駅と智積院で終わりにすることに

今回の京都旅行の記事、長くてもせいぜい7~8回で完結しなければと思っているとこでごじゃります

しばらくお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます
