
久しぶりに上野に出掛けたら、数寄屋造りのカフェやスタバが出来ていてオシャレになってたんだけど

お気に入りだった公園中央の池が埋められて1/3位になっていたことはショックでした


国博の前の横断歩道で、スカイツリー開業を祝うプレートを飾っためぐりんに会いましたが
スカイツリー自体は雲に隠れていて、見事なまでに全く見えずでした



平成館で開催中の、東京国立博物館140周年 特別展 ボストン美術館 日本美術の至宝展へ

岡倉天心やアーネスト・フェノロサらに始まった100年以上にわたる日本美術の収集は
今ではその数10万点を超え、そのコレクションから約90点がお里帰りをしています


絶対に行きたいと楽しみにしていた展覧会のひとつだったので
今日もやっぱり図録を買いました

表紙は修復により公開が可能となった【曽我蕭白 雲龍図】

私がこの展覧会で一番観ることを楽しみにしていたのは、【長谷川等伯 龍虎図屏風】
等伯が68歳の時に描いた晩年の代表作です


こちらは展覧会グッズの大型のポストカードですが、この龍にやっと逢うことができたという感動でいっぱいでした

この展覧会のことはもう少し勉強して、後日改めて記事にしたいと思っています

平成館のあとに本館も訪ねて来ましたが、この建物は私の大好きな場所のひとつ


高円宮殿下十年式年記念 根付 高円宮コレクションも観ることができます




ボストン美術館展には、【平治物語絵巻 三条殿夜討巻】(部分)が来日していますが、
ここ本館では、それと一連の【国宝 平治物語絵巻 六波羅行幸巻】を5月27日まで観ることができます



そして私が本館を訪ねた最大の目的は、【重要文化財 長谷川等伯 牧馬図屏風】を観ること


右に春、左に秋の景色を描き、山野に遊ぶ群馬と武人たちの姿を描いた作品で、
一見荒々しく見える武士と馬の絵ですが、花鳥画の要素を丹念に盛り込んだ描写が印象的

そしてこちらがもう一つの目的だった、【長谷川久蔵 大原御幸図屏風】

「平家物語」がテーマで、大原に庵を結んで平家一門の菩提を弔う建礼門院の元に、
後白河法皇がお忍びで訪ねている場面が描かれた作品

桜や藤の花やその他草木の表現が、建礼門院の儚げな境遇を強調しているのだそうです

久蔵の作品を観ると、彼は優しく穏やかで、繊細な性格の人だったのではないかと感じます。
以前にも書いたことがありますが、久蔵は等伯の息子で長谷川派の継承者になるはずでしたが
若くして亡くなっています。
狩野派が彼を殺したという説がまことしやかに現代でも囁かれています。
建礼門院の儚さに加えて、若くして亡くなった久蔵自身の儚さも感じずにはいられませんでした。
後継者であり愛息の久蔵を失った等伯の悲しみは察するに余りあるものがありますが、
今こうして親子の作品が寄り添うように展示されていることを、何より天国の二人が喜んでいるように感じました


今日はこのほか浮世絵なども観てきましたが、最後にその中から今の季節にぴったりの作品をご紹介

【葛飾北斎 紫陽花に燕】



時折、強い雨の降る中のお出掛けでしたが、心の充電が出来ました

明日はお天気も回復するそうだし、洗濯・掃除がんばるべ

