
今年は印象派の展覧会が近年まれに多く開催中または開催される予定です

「印象派」の名前の由来はクロード・モネ 『印象ー日の出-』

当初は『日の出』だけだったのを短すぎるという理由で
モネ自身が<印象>と付け加えた名前の作品ですが
当時の旧勢力の批評家から「印象を描いたに過ぎない」と酷評された
批判的な命名がきっかけでした
東京と神奈川の美術館での展覧会の開催はこちらです

マネとモダン・パリ 4月6日~7月25日 三菱一号館美術館
ボストン美術館展 4月17日~6月20日 森アーツセンターギャラリー
印象派はお好きですか? 4月20日~7月25日 ブリヂストン美術館
オルセー美術館展2010 5月26日~8月16日 国立新美術館
「ボストン印象派」
ドガ展 9月18日~12月31日 横浜美術館
没後120年ゴッホ展 10月1日~12月20日 国立新美術館
オルセー美術館が大規模な改装工事の最中であることから
いわゆる出稼ぎの目的と、絵画の管理の委託なども兼ねて
「マネ展」「ドガ展」「オルセー美術館展」の作品は
オルセー美術館の所蔵品が核になっているのだそうです
また、展覧会にはスポンサーの存在が欠かせませんが
近年の日本経済が低迷していることもあり、
人を集めやすい印象派の展覧会が多いということも
その理由のひとつのようです
私が絵画鑑賞に興味を持ったきっかけはゴッホでした

彼の事をもっと知りたくて、展覧会の図録以外に当時買った本がこちらです


左は西岡文彦 著 『二時間のゴッホ』
約2時間で読み終えられることからのネーミングですが
『二時間のゴッホ』は第2弾で、第一弾のモナ・リザのほか
ルネッサンス・モネ・ルーヴル・ロダンとあるようです
右は『ゴッホの手紙』
ゴッホが弟テオへ宛てた膨大な手紙を編集したもの
中巻は、1886年にゴッホがパリに住むテオの元へ身をよせた時から
アルルで画室を整える時期までのもの
下巻は、1888~1890年のゴーギャンとの共同生活が
「耳切り事件」で破綻するアルル時代から最後の日までのもの
弟にお金や画材の無心をする様子は読んでいても切なくなるのだけれど
その他、今どんな暮らしをしているのか、どんな絵を描いているのかが
こと細かく書かれていて、彼の絵画に対する情熱を知る上で貴重な資料でもあります
初期はオランダ語だった手紙は、ロンドンの画商勤務時代は英語になり、
パリから南仏滞在中から亡くなるまでのものは、殆どがフランス語だったそうです
『ゴッホの手紙』は岩波文庫なので、字が小さいのが難点ですが
この本が、私なりの展覧会の楽しみ方を確立してくれた様に思っています

こちらは私がゴッホの中で一番好きな作品『夜のカフェテラス』


原点回帰と感謝の気持ちで『没後120年ゴッホ展』には出掛けようと思っています
