朝6時30分。

明治神宮の森閑とした森の中に、威勢のいい掛け声がこだまする。

 

木刀による打ち合い、身体を張っての投げ技。

 

今日も早朝から日本武道の鍛錬が始まった。

 

私は、週に2、3回、ここ明治神宮が運営している道場にて武道の稽古に励んでいる。

 

武道研修科という科目に所属していて鹿島神流と合気道を学んでいる。

 

鹿島神流とは、俗に「鹿島の太刀」と言われる剣術で、その源流は太古に遡り、記紀の時代、日本の武神・建御雷神(たけみかずちのかみ)が日本人に伝えた武術で武士道の源とも言えるらしい。

 

また合気道は、“気を合わせる”武道。

 

開祖・植芝盛平が日本伝統の武術を組み合わせ、相手を倒すだけの目的ではなくて、相手の力をうまく自分に取り込んで、相手を制する護身武道のこと。

 

だから力を使うことではなく、試合をすることもない。

 

そのせいか、この道場の門人には女性が多い。

およそ稽古の参加者は4割以上が女性なのだ。

 

そして、男性の私でも、女性の先輩たちに、いつもコロッと投げられてしまう。

 

彼女たちは、見るからに“強い”と言うよりも、“しなやか“な感じ。

 

風のように静かに剣をさばき、流れる水のように力を使うことなく相手を投げる。

 

そのしぐさは、やはり、“美しい”といほかない。

 

 

日本女性の美しさの一端なのか、

女性に内在している静かな強さというか、

いつも、軽妙洒脱な“わざ”を垣間見る。

 

ふと、タロットの大アルカナ「ストレングス(強さ)」のカードが思い浮かぶ。

 

武士道は、神の武。

そこには、男女の優劣などはないのかもしれない。

 

 

 

東京都渋谷区代々木公園にある

ヒーリングサロン ラピスブルー
代表 光司(こうじ)

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