この間、仕事の関係で実家の最寄駅の近くを通ることがあり、その時にある女性(Aさん)を見かけました。
見かけた時
あ、あの子は・・・・と思うと同時に、当時の事が急に頭によみがえってきた。
その思い出した話です。
Aさんとは小学校、中学校の同級生
彼女は生まれつき身体的にも知能的にも障害を持っていて、当時は担任の先生以外にもその子のためにもう1人養護学級の先生がついていました。
小学校入学の時に同じクラスになり
その子がいたせいか、担任の先生はよくこう言っていたと思う
「みんなで助け合いましょう、優しい心を持ちましょう」と
クラス替えがあり、クラスが違ったこともあったけれど、再び同じクラスになったのは5年生の時だった。
5年生では林間学校があり、1泊2日で簡単に言うとキャンプのような事をする行事でした。
泊まる夜にクラスごとにキャンプファイヤーをしました。炎を円になって皆で囲んで。
私はたまたまAさんの隣になった。三角座りをしていた時に、着ていたジャージのすそを引っ張られるような感じがして、その方向を見るとAさんが私のジャージのすそを引っ張っていた。
私が「どうしたの?」と聞いても返事は無かった。
当時、彼女は聞かれた事にうなづくか首を振って否定するか、自分が言いたい事はカタコトでしか話せなかった。
何をして欲しいのか考えていると、彼女は少し鼻水が出ていた。林間学校に行った時期は夏休み前の初夏だったけれど
山の上に来ていたので、日が沈むと少し肌寒かった。
「寒いの?」と聞くと彼女がうなづいたので
私は自分が着ていたジャージを着せてあげた。
そして、林間学校から帰ると私は風邪をひいてしまい、あまり覚えていないが2日ほど学校を休んだ。
それから1ヶ月くらい経った頃
林間学校の時の写真を買う機会があった。
当時はまだデジカメもパソコンもそこまで普及していなかったので
写真屋さんが撮った写真が番号をふって貼り出され、自分が欲しい写真の番号を専用の袋に書いて必要な分のお金を入れて先生に渡すというものだった。
私は自分が写った写真の番号を書き、必要なお金を計算して、母にお金を入れてくれるように頼んだ。
この写真が母の怒りをかうことになることも知らないで・・・
②へつづく