光代ちゃんは友達も多く楽しく学校に通う普通の女の子。だけど中1の時転校し、いじめをうける。
クラス全員から無視され筆箱を割られ、トイレに入っていると扉の上からバケツで水をかけられた。
中2の時、やっとできた友達にも、内緒で話した事を皆にバラされ陰で笑い者にされた。死のうと決めた。自分がどれだけ苦しんだか分かるように果物ナイフで何度も腹を刺す。
だけど意識がなくならない。「痛い、苦しい。死ぬことすらできへんのか」その後また学校に戻った。親に懇願され親にまで見放されたくないと登校した。が「死にぞこない」と皆に言われ「こんなことをする子たちを人間というなら私は人間やめたろ」と思った。
毎日酒を飲み、母の髪を掴み殴る蹴るを繰り返す。暴力団と知り合い16歳で組長の妻になり背中に刺青を入れた。ホステスとして働いていた22歳の時。父の友人の大平氏(光代は後に養子となる)と出会い今迄の話をした。
そんなにツラかったんか。恨んでるし復讐したいんか。でも相手に危害を加えたりしたらあかん。それは自分自身にも跳ね返ってくる。それより、最大の復讐は自分が立ち直ること。
なにか資格を取りなさい。相手が簿記の三級を持っているなら二級を取りなさい。二級なら一級。それで相手を追い越したことになって気持ちもスッとするやろう。自分のためにもなる事やしこれも立派な復讐と違うか?
光代さんは立ち直ると決意。資格をとっていじめた子を見返したいと。中卒なので中学の勉強から始め独学で宅建を取り司法書士を取り司法試験を目指し1発合格。
弁護士となり、非行に走る少年少女のサポートに取り組んだ。自分のようになって欲しくないと身を粉にし鑑別所などにも通っていた。
後に書いた自伝「だから、あなたも生きぬいて」は260万部販売。皆に希望を与える。大阪市から助役にも抜擢され市長を支える。いじめや虐待から子どもを守る活動などにも取り組む。
その後子宝に恵まれ田舎で家族と静かに暮らしている。極妻から弁護士になった大平光代氏のエピソードてある。