【トマトの花】
「子女繁殖と家庭完成」
家庭の大事さについて、以前掲載された日経新聞の記事を紹介します。
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ライブドア元取締役、熊谷史人(三十歳)は、十九歳の時に恋人が妊娠して学生結婚。月十五万円のバイト収入で家族三人食いつないだ。「いつか楽したい」。
数年後、熊谷はライブドア副社長として狂騒の中にいた。熊谷の年収は三千万円を越えた。
「何のために働くのか」。熊谷にそんなことを考える暇はなかった。‥‥やがて東京地検の強制捜査が入る。証券取引法違反容疑で逮捕され、懲役一年、執行猶予五年の有罪判決が確定した。
拘置所で熊谷は日記を付けた。「ごめんね。ようやく気づいた。一番大切なものは金でも名声でもなかった」。今では五人に増えた家族への言葉が並ぶ。多くのものを失った末に熊谷が見つけた働く意味だ。
米ハーバード大ビジネススクールではこんな講義がなされる。死の床にある経営者たちに人生を振り返ってもらった。
すると「もっと仕事をすればよかった」という人はいない。誰もが「家族や自分のために時間を使いたかった」と話す。どんなに成功しても自分なりの「働く意味」を見出せなければ幸せになれない。
取材班が三千五百人に働きがいを聞いたところ「自分の成長」(四六%)、「達成感」(四三%)が上位に入り、「賃金」は七位だった。
物質的な豊かさを手にしたニッポン。働く報酬として何を求めるか、一人ひとりが探すしかない。
経済学者ケインズは語った。「生きるために働く必要がなくなったとき、人生の目的を真剣に考えなければならなくなる」。
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