劇団ラパン雑貨ゝ第6回公演「いやとよ」
どうも、脚本・演出の山下哲平です。
キャラクター記録第3弾参ります
【倭子乃命】
お待たせしました。
最後はこの方、倭子乃命です。
宇賀野の先輩神様である、自称貧乏神。
倭の子ということで、モデルは大国主です。
ちなみに宇賀野と倭子乃命の服はここを参考にしてます。
http://神道dvd.jp/postcard/god-6/
宇賀野か宇賀野以上に力を持った神ですが
度重なる厄災や争いで、人々から多くの願い事や嘆きを受け、神としている事に疲れて人の世界に片足を突っ込んだ方。
倭子乃命に関しては裏設定がいくつかありました。
まず
飛鳥の育ての親である事。その際豊穣の力を貸す事で、直接飛鳥を守らなくて済むようにしてました。
その後、オモ・レジ・テムを拾う際にも
目が見えない・耳が聞こえない・鼻が利かない
という部分を力を貸す事で補ってます。
力を貸せば貸すほど倭子自体は見窄らしくなって行きましたが、彼は大きな力を嫌っていたので寧ろ受け入れました。
途中、3人娘が宇賀野を探していた時「神様は見つけづらいよ」と言っていましたが
倭子乃命が隠れていた時はすぐ見つかりました。あれは力を貸していた事で神としての存在が薄くなっている為です。
宇賀野と飛鳥が交わろうとしてる時、倭子は見ていましたがあれは、
ただの変態ではなく、本当に交わりそうになった時止めに入る為 でした。
「結果良しか」はそこですね。
裏設定とかはこんな感じ。
小話もいくつか。
まず「わっしー」呼びは想定していなかったのですが、横尾さんが倭子乃命を演じられるという事で盛り込みました。結果シリアスだった後に『わっしー、村のツケ事件』というコメディ要素が生まれる事に。
また今回横尾さんには色々と自由に作って頂いた部分が多くありました。
まずは日替わりネタ
酔っ払った時の相撲や、ものまね。
「さすが先生ー」の後の動きやポーズ。
歌垣で川淵が振られたあとの一言などなど。
日替わりではありませんが、
3人娘の「てへっ」
これ横尾さんのアレンジから生まれてます。
倭子の台詞、台本上は「聞こえるぞ」だったのですが
稽古中「聞こえるってば」となり、そこから「てへっ」が加わりました。
それがまさかこんな強い個性になるとは、、笑
これだけ大暴れした倭子ですが、芯を外さないところが本当に素晴らしい!
最後のシーン。
実は「いやとよ」をやろうとした原点がこのシーン。
お客様を巻き込んだ何かをやりたいな。
折角ならスタッフも巻き込みたいな。そこからこの話は生まれてます笑
このシーンを先導してくれるのが横尾さんでよかった。
個人的にはこの瞬間は舞台上に居たかったなぁ。
全体的に当て書きとなった今回の作品。
きっと座組みが変わったら全然違う作品になっていたでしょう
この座組みでそれぞれの個性があったから生まれた今回の「いやとよ」
とても好きな作品になりました。
録音音源最後の1つ
宇賀野と飛鳥の回想シーンで流れる曲。
カーテンコールのサビ手前〜サビ+ループ
曲の感じが決まってたから、
「あ、このシーンにこの部分曲いれよう」てのは早く決まったなぁ。
そのほかが難しかったけど笑
さて音楽の話も少し
今回作曲したのは
冒頭の舞のシーン・火事が起きてから展望台へ向かうシーン・倭子の奇跡とカーテンコール
この3つです。これを編曲して頂きました。
8月公演では「うさぎうさぎ」が土台にありましたが、今回土台にしたのは「とおりゃんせ」
「とおりゃんせ」自体は江戸時代に伝わるものなのですが、個人的にとても好きな曲なので盛り込みました。
というのも、曲自体は2018年の1月ごろには出来ていたんですよね。
その後、いやとよの時代が600年代になるという、、。
CDにはこの3曲と風雅さんが歌入れをしてくださったものの全4曲を収録。
曲目は
1.ここは明日香村
2.全ては人の行い
3.歌い手知らず
4.歌い手知らず(歌/風雅なおと)
です。
初めて歌を入れてもらうと同時に
初めて歌詞を書くという事に挑戦。
いやぁ〜〜〜これが大変だった。
改めて考えると、歌詞ってほぼポエムじゃないですか。
最終的に出来上がったものが、熱愛すぎて恥ずかしかったなぁ。
それを風雅さんが歌うとまぁなんてまぁ。
収録中ずっとにやにやしてしまった、、笑
ってことで最後はこれでしょ。
公開許可もいただいているので、公開しちゃうよ!
CD販売もしているので音質は下げています
ゲネの写真も入れたので、なんとなく思い出しながら聴いてもらえれば
恥ずかしい歌詞も公開してるよ笑
歌詞は宇賀野目線で歌っています。
あ〜
今回やりたい事いっぱいやったなぁ!!
御来場いただいたお客様
そして関わってくださったスタッフや関係者の方々
なにより世界を作ってくれた役者の方々に多大なる感謝を!
劇団ラパン雑貨ゝ
代表 山下哲平