劇団ラパン雑貨ゝ第6回公演「いやとよ」
無事終了致しました!
御来場の方々、本当にありがとうございました!
今回多くの感想を頂きまして嬉しい限りです
どうも、脚本・演出の山下哲平です。
さて、終演しましたので
今回のこの「いやとよ」内のカラクリや裏設定・シーンでの小話などを書いていけたらなと思います。
神仏の争いで始まるこの話。
舞台は奈良県明日香村、そして飛鳥坐神社
こちら両方とも実在します。
2018年9月の末に劇団で旅行に行きまして、そこで現地に行ってきまして。
これは色々と知れたので行って良かったなぁ。
その中でも大きかったのが
【歌垣】
実際にあった文化です。
資料見た感じ現代でいう合コンみたいなかんじでした。
舞台上では1対1でしたが、実際は5対5とか複数だったようです。
歌垣で歌われた優秀な作品が万葉集として収まっているのかな。
なので、今回の舞台で読まれた歌は1部いじってるのもありますが、川淵が思いついた物以外は万葉集の中にあるものです。
これが調べるのに時間かかったんだよなぁ、、笑
【神仏の争い】
途中、倭子乃命の過去話で神道派と仏教派がぶつかるシーンがあったかと思います
ここで1つのカラクリが。
このシーンは史実に基づいてます。
ここに出てきた神道派は物部氏、仏教派は蘇我氏です。
この後出てくる仏教派の力のある大臣というのが蘇我入鹿です。
この人実際に明日香村に住んでいたんですよね。
首塚もありました。
出てきてすぐですが暗殺されます
いわゆる「乙巳の変」ですね。
この時二人組の神道派というのが中臣鎌足。
飛鳥の父というのが中大兄皇子。のちの天智天皇です。
「父は役職について村に税を課すように」
とはこれですね。
実際天智天皇は租庸調を行ってます。
ここで面白いのが、天智天皇の子女に明日香皇女という方がいる事。
そして異例の重い扱い(良い方)を受けているという事です。
この辺調べてて楽しかった笑
実際にどろっどろの争いはあったみたいですね。
【今回のキャラ名】
ツイッターにも書きましたが
今回の役名を宇賀野以外を全員繋げると、宇賀野が最後に読んだ歌になります。
最大のカラクリ笑
並びはこう
「飛鳥 川淵 羽瀬 都奈留 夜奈里 與 オモ 日染 テム 日都輪 倭子 レジ」
そして歌がこちら
「飛鳥川 淵は瀬となる 世なりとも 思ひそめてむ 人は忘れじ」
これも万葉集にあります。
なお今回の万葉集出てくる歌、
大半が よみ人知らず という、誰が読んだかわからないものになってます。
もしかしたら?笑
意味としては
飛鳥川は流れが早く、淵だった所が今日には瀬に変わる。
現実も似たようなもの。そんな無常の世の中であったとしても、この私はいったん愛した人を忘れるようなことはすまい。
つまり
一度愛しはじめた人をいつまでも愛し続けようという強い決意
です。
これを読んだあと宇賀野はこう言います。
「あぁ、でも私は、この村の人全員が好きだ」
この村の人と暮らして死んでいく決意が
今関わってる人たちの名前を全て繋いだところに入ればな と(説明恥ずいな)
なお、雷丘で川淵が読んだ
「いかづちの 丘で偶然ばったりと 出会った男女 飛鳥川淵」
最後名前を繋げたんだよ というセリフはフラグです。
なんかムッチャ長くなりそうだから1回きろっかな笑
また続きかきまーす