こんにちは。
今日は注意欠如多動症(ADHD)についてお話します。
皆さんは「注意欠如多動症」という言葉より「ADHD」という言葉のほうを良く耳にするという方も多いのではないでしょうか。
厚生労働省の調査結果では、6歳から12歳の子供の数%から約10%の子供に症状が現れるといわれています。
ADHDは主に行動面にその特性が現れるといわれています。
それではどのようなものか見ていきましょう。
ADHDの3つの特徴
ADHDの主な症状は3つに分けられます。
1.約束や物を忘れるなどの「不注意」
2.じっとしていられない、しゃべり続けるなどの「多動」
3. 「衝動」
これらの症状はすべてが同時に現れるわけではなく、成長の過程で3つのうちのある症状が
抑えられたり、目立たなくなったりします。
子供のADHDは約5%、大人の場合は約2.5%程度だといわれています。
幼少期に落ち着きがなく活発過ぎることで、親が気付くこともありますが、4歳ぐらいまでは正常な発達過程
なのかADHDであるのかの区別はつけにくいとされています。
ほとんどの場合、就学年齢に達するころに発見されるようです。
<ADHDのタイプ>
①注意欠如優勢型
その特徴は忘れ物や遅刻が多かったり、ぼんやりしているように見えたりします。
学校や職場で細部に注意が払えない、目の前の活動に
集中することややり遂げることが難しく、話しかけられても聞いていないように見えます。
また、声をかけられたことによってそれまでの作業や
すべきことを忘れてしまうこともあるようです。
集中力や注意力が続かないので、すべきことを先延ばしにしたり、身の回りのものや書類などをどこに置いたのかもわからなくなってしまったりもします。
②多動・衝動性優勢型
その特徴は落ち着きがなく、頻繁にソワソワしていることが挙げられます。
衝動的に席を立ったり、静かに過ごすことができなかったりします。
行列に並んで待つことも苦手で、順番が待てなかったりします。
しゃべりすぎたり、相手の質問が終わらないうちに答えたり、人の話にかぶせても尚、話し続けたりします。
小学校での立ち歩きや教室外に出たりという行動をしばしばとったりします。
③混合型
注意欠如優勢型と多動・衝動性優勢型の両方の症状を持つものが「混合型」です。
どの行動特性が強く出るかは個人個人で異なります。
混合型の場合はいつもはぼんやりしていても、好きな
分野や得意な分野のことになると相手の会話を
さえぎっても話し続けるといった行動をとることがあります。
また、注意欠如優勢型と多動・衝動性優勢型の重複だけでなくASD(自閉スペクトラム症)の症状が重複することもあります。
ADHD特有の症状だけでなくASD特有の症状が出る場合と、逆にそれぞれの特性が弱まることもあります。
<ADHDは社会に適応できず、集団から孤立してしまうことも…>
ADHDの特性は、集団生活の中で避けられたり、嫌われたりする原因の一つになる場合があります。
集団生活になじめず、引きこもりを招くこともあります。
また、大人の場合は職場にうまく適応できず、最悪の場合は失職してしまうこともあります。
そこからアルコールやインターネットの依存症に陥ってしまうこともあります。
疎外感を抱き孤立しないように、家族や周囲が温かく
見守ることも必要です。
最新の脳科学ではいろいろな研究が進んでいるようです。
ドーパミンの機能障害がADHDの特性を引き起こす、ワーキングメモリの機能低下が
様々な症状を引き起こすなどといったことがわかってきています。
<ADHDは薬で治療できるのか>
ADHDの治療薬は、一定の効果が認められているものの、完全に治療できるものではありません。
ADHDの人の脳は、遺伝的に神経伝達物質の再取り込みがされやすい傾向にあります。
そこで薬によって再取り込みを妨げることによって神経伝達物質の量を増やし、症状を改善していきます。
心配や思い当たるところがある場合は、悩みを抱え込まずに公的機関に相談したり。や専門医のいる医療機関で受診しましょう。
https://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/r01hakusho/zenbun/gaibu/www_rehab2.html
次回は自閉スペクトラム症(ASD)について
お話しします。
最後まで “らぱんのブログ” をお読みいただき
ありがとうございます
私自身、気管支喘息の持病があり、現在も服薬治療を続けています。
必要不可欠な服薬を止めることなく、西洋医学、中医学、予防医学などのいいところを取り入れて、
上手に薬を服用しながらも身体によい食べ物や飲み物を経口摂取することで、心身ともにリセットできたら、
若返りと同時に幸せも手に入るかもしれません。こんな嬉しいことはありません。
多くの方がより健康な生活を送れるように、身近なところからできる健康情報を少しずつ発信していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
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