気分が落ち着くっですよ、藤沢周平の時代もの。
それも、初期ではなく円熟したと云われ始めた頃の作品は。
今日の本は、その代表とも云えると思います。
たとえば、
表題作となっている「花のあと」。
(この本、短編集全7篇)主人公は武家のおばあ様。
彼女が人生唯一と思える恋を孫たちに話して聞かせるというもの。
花とは「桜」。
桜の木の下での初めての出会い。
でもっでも、これ、そんなにロマンチックなものではない。
武家ですからね。
ストーリ展開も封建社会の武家そのもの。
なのにっです。
ほろ苦くってチャーミング。
優しいです、このお話し。
もちろん、藤沢周平らしい悲しみ・切なさを内包している、、、。
はあ、いい読書(再読)でした。
おしまい。
※ 下の写真は菜園。もう秋、、、収穫出来そうなものは少ない、、、。
更新した、もうひとつのブログ @lapie.fr ( ↓ )は、この菜園の前にある広大な公園のショットを。


