時代もの小説で、一番好きな藤沢周平。
読むと、ハアッため息。
短篇も長編もいいのだけれど、今日は短編。
江戸の市井もの。
表題作の「夜消える」は悲しい。
憂さを忘れるために飲んでしまった酒を止める頃が出来ず、
日々、飲んだくれる妻と娘を持つ男。
おっと、彼が主人公じゃないですよ^^
妻の語り、3人が主人公?
夜更けに、飲んで帰ったら妻と娘が話してる… 。
好きな人が出来た娘。
「あんなおとつぁんがいたら嫁にゆけない」
それを聞いて、どっかへ男は蒸発しちゃう。
あ~ぁ、
でもって、その後、子供を産んだ幸せな娘が里帰り。
これがラストシーン。
もうもう、妻の語りがいいのですよ。
人生、切ない!
全7篇の短編集。
どれもが「タメ息もの」。
おしまい。
※ この花は「レンギョウ」。
花好きの友人と話していたら、日本では最近、レンギョウは見なくなっていると。
植え木にも流行り廃りがあるんだな。
髙村高太郎の忌日である4月2日は、この花にちなんで「連翹忌」。
この詩人の名も、イニシエっぽくなってしまった。。