23日①長野まゆみ「八月六日上々天気」

 

極上の恋愛小説です。

タイトルから想像する…、

戦争シーンや原爆直後の市街シーンは出てきません。

 

第二次世界大戦、その末期に結婚する主人公、1週間後には夫出兵。

残された彼女は、まだ、二十歳前です。

ラストに近づくにつれ、夫の弟が彼女を憧れの目? 恋心? 

…っが 、読者に伝わります。

健やかで、透明感がいっぱいの男の子。

 

で、運命の八月六日。

 

なんの不幸な言葉は書かれていません。

 

素晴らしい恋愛小説。

見事な戦争小説。

 

 

 

おしまい。

(7月2日UPの井伏鱒二の「黒い雨」と並べたい名作)

 

 

 

 

 

 

※ きっと、このおGさまも戦争を知っている?

  あの村長さんマダムと踊っていたGさま^^

  いい時代だwn、今は。

  23日②バンドネオンのおGさま