Merci Madame Y.
亡くなって5年も過ぎてしまった… 、時代小説の北原亞以子。
気っ風がよくって、サッパリした読み応え。
加えて、女性が描く時代ものなのか違和感がないのがいい。
今日の本は、亡くなってから纏められた短編集(全10篇)。
探さないでと書置き1枚で疾走した女… 。
そうは云っても残された者は、ハイそうですかとなりません。
まして、恋女房なら探さずにはいられない。
探しして、傷付くこともあると周りは考えるけれど… 。
江戸の人情・風情を取り混ぜてストーリは展開。
上質の時代ものの小説って、
いつ読んでもホッとするような読後感を味わえるのが嬉しい。
そんな、こんな。
おしまい。
※ まだまだ、風は冷たいビスキャロス。
でも、ふと目に飛び込む黄色の水仙。
本番の春は近い。