12日①帚木蓬生「閉鎖病棟」 Merci Madame Y.

 

「三たびの海峡」を1冊読んで、唸ってしまった作家さん。

今日の本は待望の2冊目読み。

裏表紙の解説から、あらま、ミステリ?

いえいえ、やはりミステリトと単に括れない本でした。

 

閉鎖病棟、精神を患って閉じ込められる患者たち。

まったく、知らない世界。

しかし、世間と同じ人間関係、苦しさ、優しさ、そして、希望もある…。

患者の視点から、淡々と語られるストーリは心に食い込んでくる迫力があります。

 

著者、現役の精神科医なんだなあと、つくづく。

 

この本、山本周五郎賞を受賞しています。

ほんとねえ、貰って当然だな。

 

 

おしまい。

 

 

 

 

 

※ 仏へ来て15年、南天を見たのは同地で初めて。

  お正月っぽいなあって思わずニンマリ。

  (中国は、今まさにお正月。日本では女正月とも呼ばれるんでしたよね?)

  12日②南天