藤沢ファンで、この作品をナンバー5に入れる方が多いようです。
シリーズ 彫師伊之助捕物覚えの1作目。
際立つ主人公の個性。
(恋女房に出奔されて、ちょっと拗ねて生きているけど、真っ当なんですね。
ちゃんと、そんな彼を見詰めてる幼馴染みの存在も設定として素敵)
プラス、懸命に生きている市井の人々が登場します。
本書、ちょっと悲しい女の物語だけれど、その切なさが醍醐味なのかも。
長編だけれど、連作仕立てて読みやすい。
過去の出来事、周辺とのかかわり… 。
ほんと、藤沢周平ってすごい。
おしまい。
※ 今日の本、哀しい女登場。
なので、教会の屋根に女性ばかりってショットを。
翼を持つ女性も珍しい。