28日①藤沢周平「消えた女」 Merci Madame Y.

 

藤沢ファンで、この作品をナンバー5に入れる方が多いようです。

シリーズ 彫師伊之助捕物覚えの1作目。

 

際立つ主人公の個性。

(恋女房に出奔されて、ちょっと拗ねて生きているけど、真っ当なんですね。

 ちゃんと、そんな彼を見詰めてる幼馴染みの存在も設定として素敵)

プラス、懸命に生きている市井の人々が登場します。

 

本書、ちょっと悲しい女の物語だけれど、その切なさが醍醐味なのかも。

 

長編だけれど、連作仕立てて読みやすい。

過去の出来事、周辺とのかかわり… 。

ほんと、藤沢周平ってすごい。

 

 

おしまい。

 

 

 

 

 

※ 今日の本、哀しい女登場。

  なので、教会の屋根に女性ばかりってショットを。

  翼を持つ女性も珍しい。

  28日②女性ばかり