8日①吉村昭「高熱隧道」

 

キツイけれど、読んで良かったと思う小説。

吉村昭、読むごとに惹かれてゆきます。

出来事の記録を探し、登場人物・ストーリ展開を決めて書き上げる。

(記録文学と分類されている)

こんな作家が居たんだと思ってしまう。

 

今回の本は、黒部第三発電所工事の記録小説。

黒部の地下、高熱地下を掘り進めトンネルを貫通させる顛末です

(タイトルの「高熱隧道/こうねつずいどう」とは、トンネルのこと)

ここ、科学者たちが予想した温度をはるかに上回る165度という高温。

凄まじいです。

 

もう、こんな工事は中止… 。

それが休止されない。

 

戦火の足音…、その準備。

大きな事故で犠牲者が多発しても、天皇の見舞金なんか出てしまって継続。

以後も死亡事故が起こるものの… 。

 

貫通…

小説のラスト… 。

読んでみて、息が詰まる… 。

 

 

おしまい。

(貧乏人は、こんな労働力となって死んでゆくの?)

 

 

 

 

 

※ 本が… だったから、

  このコーナーはカジノ入口なんかUPしたりして。

  こんな中世のナイトがお出迎え。

  レビュー/Reburも開催されてることもあってニギヤカ。

  ( ↑ フレンチカンカンみたいなショーのこと)

  8日②カジノ入口