19日①北重人「鳥かごの詩」 Merci Madame Y.

 

初めて読む作家さん。北 重人/きた しげと、1948~1909年(享年61歳)。

小説家で、造園家でもあった。

 

この本、私小説と云うより追憶小説?

自身の記憶をもとに膨らませて書かれているように想像しました。

時代設定は昭和40年代。

まだまだ、日本は好景気とは言えない時代。

大学進学のために新聞販売店に入所した1年間の物語り。

当時は、食・住で仕事につける時代だったようです。

(今もあるのかな? パチンコ屋・地方の旅館?)

 

昨日の「土」が大昔なら、これは、昭和という昔の話し。

やはり、お金がないのって辛いです。

このお話しになってる新聞販売店配達人の個室って壁が段ボール。

入居者から、鳥かごと呼ばれている。

大きな違いは、ちゃんと勉強して大学進学を実現できること。

そして、それなりの社会人として成るわけ。

 

真摯な小説。

読み応えもたっぷりです。

 

 

おしまい。

 

 

 

※ 暴走トラック事件の対応のための工事が真っ盛り。

予定では5月いっぱいで完成。

今は、ビーチレストラン、こんな感じで客寄せ。

19日②工事が続く海岸通り