この作家さん、好き。
去年、初めて読んで、すぐ次が読みたかった。
(蕪村の恋を描いた「恋しぐれ」。彼の俳句が随所に挿入)
今日の本も、恋愛小説。
いいですよ、この恋バナ^^
月曜日にも恋愛小説の☆4つだったし、今週最後の本も恋愛小説☆4つ^^
共通点は、具体的な恋愛シーンが2冊ともないこと。
これ、男性作家の良質恋愛小説の鉄則??
主人公、少年時代に一目ぼれした女性と縁あって結婚。
なのに、なのに結ばれもせず生き別れ…。
時代は江戸時代(表紙でお分かり^^)。
武士ものっです。
本書では、万葉・古今の和歌が随所に挿入。
主人公は『古今和歌集」の詠み人知らずの一句を、妻にささげます。
この主人公、地味なのにカッコイイ。
いい男って、こうあるべきだの見本です。
読ませてくれるし、愉しませてくれる一冊っでした。
上の句 春ごとにはなのさかりはありなめど
下の句 あい見むことはいのちなりけり
おしまい。
※ 犬の墓碑。
先日、たまたま葬儀屋さんのウィンドーで発見。
石に焼き付け加工したもののよう。