23日①葉室麟「いのちなりけり」 Merci Madame Y.

 

この作家さん、好き。

去年、初めて読んで、すぐ次が読みたかった。

(蕪村の恋を描いた「恋しぐれ」。彼の俳句が随所に挿入)

 

今日の本も、恋愛小説。

いいですよ、この恋バナ^^

月曜日にも恋愛小説の☆4つだったし、今週最後の本も恋愛小説☆4つ^^

共通点は、具体的な恋愛シーンが2冊ともないこと。

これ、男性作家の良質恋愛小説の鉄則??

 

主人公、少年時代に一目ぼれした女性と縁あって結婚。

なのに、なのに結ばれもせず生き別れ…。

時代は江戸時代(表紙でお分かり^^)。

武士ものっです。

 

本書では、万葉・古今の和歌が随所に挿入。

主人公は『古今和歌集」の詠み人知らずの一句を、妻にささげます。

この主人公、地味なのにカッコイイ。

いい男って、こうあるべきだの見本です。

 

読ませてくれるし、愉しませてくれる一冊っでした。

 

上の句  春ごとにはなのさかりはありなめど

下の句  あい見むことはいのちなりけり

 

 

おしまい。

 

 

 

 

※ 犬の墓碑。

先日、たまたま葬儀屋さんのウィンドーで発見。

石に焼き付け加工したもののよう。

23日②犬の…