6日①葉室麟「恋しぐれ」 Merci Madame S.

 

このブログUPは初めての作家さん(数年前、2冊ほど読んだ記憶あり)。

葉室 麟、1951年生まれ(現65歳)。

デビューは遅く50歳の2005年。

 

これ、タイトルが勿体ない。

単なる時代ものの恋バナかと思ってしまった。

ところが、

与謝蕪村の老いらくの恋を含む、晩年にスポット当てた短編連作(全7篇)。

随所に、その時々の句も挿入されていて興味深々。

 

「恋しぐれ」は連作の一作品名。この本自体の単独名があってもいいのに。

 

さて、気分を替えて^^

 【 身にしむや亡き妻の櫛を閨に踏む 】    蕪村

 

上の句は、子が出来たのも知らずに別れ、

病で死にゆく息子が母を語ったあで、詠んだ女性(あえて妻と)への句、タメ息…。

(「夜半亭有情」のお話し)

 

読み応えあり、充実感もたっぷりでした。

 

 

おしまい。

 

※ この季節じゃないと食べられないジロール茸。

小さめが美味しいとも云われているけれど、美味しかった。

この色に特徴が(加熱前はもっと黄色が鮮やか)。

クリームソースを和えるのが代表料理だけれど、シンプルなソテーも美味しい。

(小皿の白っぽいのはチーズ。その横は豚ひき肉。トッピング用)

6日②ジロールのスパゲティー