27日①吉田修一「怒り上下巻」  Merci Madame I.


今日は大好きな作家さん。

もうもう、一気読み。


ある殺人事件。

その犯人は判明したものの逃走中。


物語りは事件の1年後。

その犯人ではという3つのケースが並行して描かれてゆきます。


ひとつは、房総の港街。

ふたつ目は、東京。

最後の3つめは、沖縄の離島。


自分の過去を隠して生きる、この3人の中に犯人はいる…。


逃走中も暮らしていれば、人との係わりが生じ、その関係も複雑化。


繋がりが出来て、犯人ではと疑問を持った人たちの辛さ。

この過去が判然としない人間を、どこまで信じるか。


読んでいると、それぞれが犯人ではないかと思ってしまう。

登場人物たちの葛藤が息苦しいです。

でも、知りたくって目が先へ先へと進んじゃう。



はあ、吉田修一。



おしまい。

(今年9月に映画化され全国公開の予定ですって。

 それから、登場人物のひとり、沖縄の高校生・男子がいい子でタメ息が)




※ ニース、旧市街地にはカワイイ水飲み場?

いえいえ、この水は飲んではいけないと表示。

1830年の設置。

どこからの水なのかな?

取り敢えず、これは手足を洗う水みたい。

27日②手洗い用