15日①田辺聖子「川柳でんでん太鼓」  Merci Madame S.


面白いっです、この本。

でも、ちと内容が古い…。

(初版1988年。手持ちは2007年第8刷)

今の時代じゃないのが、サミシイ。

現代バージョンのを読みたい。


田辺聖子と云えば、とても以前になるけれど週刊文春の連載エッセイ「カモカのおっちゃん」。

小説家なので、小説を考えたら思い出せない。

どうも、エッセイストみたいに感じてしまっている。


本書もエッセイのノリ。

タイトルが川柳一句。

それに似た秀逸な作品がピックアップされている。

(田辺聖子、ご推奨の^^)


でもでも、川柳って多種多様。

くっふふって笑うもの、時事もの、皮肉もの、愛があふれるもの……。

そして、苦笑あり、爆笑あり……。


   ・ 結婚をするほど野暮な恋をせず/乱雷

   ・ 調べたら皆勤だった地味な人/岩井三窓

   ・ 良妻で賢母で女史で家にゐず/川上三太郎

 

   などなど。  


作者の年代(1928年生まれ)であれば避けられない戦争ものの川柳も。

これ結構、きつい。

笑うだけでもないのだと、しみじみ。


まっ、そんなこんな。


五七遊びが好きなワタクシにとっては、新たな手元本に。



おしまい。




※ ニース・センター歩いていたら、こんなTシャツが。

あまり、センスがいいとは言い難いけれど面白いかなとワンショット。

(やっぱり、好きじゃないな^^)

15日②ちと、なんだかなあ