今日は時代小説の大家、山本周五郎。
10篇の短編集。
書かれたのは戦前から、最晩年である昭和39年の作品。
表題作の「ひとごろし」は、その最晩年の作品。
ちょっと、趣が異質(時代ものってまだまだ読んでないから)。
剣豪とか、優れた剣士じゃなくってお人好しで臆病。
そんな、まわりから馬鹿にされてる武士のが主人公。
で、名誉回復のため、誰もが尻ごみする上位討ちを志願。
自分が出来ることをして頑張るのです
ラストが平和。
ほんと、ヨカッタねぇ~。
そうよ、懸命に生きていればシアワセになれるのって作品。
他の作品も、ほのぼの系多し。
ちょっと、古臭いな作品もあるけれど気持ちよく読めます。
いいね、時代小説。
おしまい。
(表紙も好き。灘本唯人/画)
※ これ建物のサイドに彫られた名前。
何かなっと思ったら建築家の名前のよう。
こんなに目立つように表示されてる。
日本では御影石なんかに竣工年月日ってあるね。
そんなようなものかしら。

