7日①山本周五郎「ひとごろし」  Merci Mme S.


今日は時代小説の大家、山本周五郎。

10篇の短編集。

書かれたのは戦前から、最晩年である昭和39年の作品。


表題作の「ひとごろし」は、その最晩年の作品。


ちょっと、趣が異質(時代ものってまだまだ読んでないから)。


剣豪とか、優れた剣士じゃなくってお人好しで臆病。

そんな、まわりから馬鹿にされてる武士のが主人公。


で、名誉回復のため、誰もが尻ごみする上位討ちを志願。

自分が出来ることをして頑張るのです


ラストが平和。

ほんと、ヨカッタねぇ~。

そうよ、懸命に生きていればシアワセになれるのって作品。


他の作品も、ほのぼの系多し。

ちょっと、古臭いな作品もあるけれど気持ちよく読めます。


いいね、時代小説。




おしまい。

(表紙も好き。灘本唯人/画)





※ これ建物のサイドに彫られた名前。

  何かなっと思ったら建築家の名前のよう。

  こんなに目立つように表示されてる。

  日本では御影石なんかに竣工年月日ってあるね。

  そんなようなものかしら。

  7日②建築家の氏名