31日①ダイ・シージエ「バルザックと」


未読本が乏しくなったので、再読。

表紙のイラストで、鮮やかなラストを思い出しました。

ステキなんです、ラスト。


作家さん、中国が文化大革命の頃が十代後半。

両親が医師という家庭だったため、再教育という田舎暮らしを体験。

その時代を下敷きに書かれたのが本書。


かなり過酷。

もう農作業何ていえない労働。

外国の翻訳書なんてとんでもない時代にも関わらず、密かに読む。


主人公と同世代の友人。

この二人の生活にタイトルにあるような小さなお針子が登場。

友人が彼女に恋をしちゃうんです。


で、

彼女を都会的な女性にすべく、バルザックを読み聴かす……。


さあ、どうなるんでしょ。


興味がある方は図書館へどうぞ。



なかなか興味深いおススメ本です。




おしまい。

(この作家さん、文革以後、国の給費学生としてパリ大学へ。

 以後、フランス在住。映画監督のかたわら、仏語でこの本を上梓)





※ 友人からのメールに添付されていた写真。

  お値打ちだったんだそう(裏山椎茸)。

  タメ息…。

  今、一番、買いたいもの。

  31日②羨ましい