時代小説の大家、池波正太郎。
グルメの先駆者、エッセイの達人、絵心アリ(表紙もご本人)。
1990年没。
本書は、没後20年後に出されたエッセイ・短編・座談会・絶筆小説も併載。
多いのは食にまつわるエッセイ。
幼い頃、育ててくれたのが江戸っこ気質を持つ、飾り職人の祖父。
そのあたりが彷彿となる食べ物エッセイが魅力的。
まっ、数年前の昭和懐古ブームの江戸版でしょうか。
ほんと、読みやすい。
50歳を過ぎてからのフランス旅行の文章は頑固さも見えて微笑ましい。
パリで行きつけのバルを見付けちゃったり。
ほんわり、お爺ちゃんの世界に親しむ感じかな。
読んでて、ふわ~っとなれました。
おしまい。
※ 晴天のニース。海岸通りの歩道キオスクもオープン。
ああ、シーズン開始だなあ。

