10日①高田郁「八朔の雪」  Merci Madame S.


この作家さんの代表作、シリーズ「みをつくし料理帖」の第1作目が本書。


ただ今、10作を数えているとネットで。

(3、4冊は読んでいる)

どこから読んでも、まあ、不自由はない連作短編仕立ての本。


でも、やはり、読んでおくと人間関係が納得できるから便利。

主人公が、きっと好きなんだろうなと思われる訳アリっぽいお武家とか、

優しいお医者さんとかも、この第一作から登場。


まあ、ふんわりと丁寧に一つの料理で、一つの事件(?)。

のんびり読書には捨てがたいシリーズ本。


表題作、八朔の雪ってなにかなっと思ったら

八朔は旧暦の8月1日のことで、雪は砂糖のことですって。


大阪では、ところてんに砂糖をかけて食べるそう(えっ? 東京違う、名古屋も違ふ~)。

8月1日にところてんに砂糖をかけて食べる風習が大阪にはあると。

それを、八朔に雪と呼ぶらしい。

ふうう~む。


東京(江戸ですな)と大阪の食文化の差も面白いね。


おしまい





※ この前、ムニュを眺めていたら、こんな表記を見付けた。

  Pour une petite faim (白地で黒の文字)

  小腹が空いたときのための…ですって。

  こんなんあるんですなあ。

  10日②小腹がすく