3日①安住洋子「しずり雪」  Merci Madame S.


初めての作家さん。

時代もの小説(短編2篇、中編2篇)。

同じ登場人物が現れたりする、ゆるい連作。


いいです。

藤沢周平を思い出してしまう。

この本、この作家さんのデビュー作。

なので、パーフェクトとは言えないけれど、とてもチャーミング。


ひとつ、人間愛が溢れていること。

ふたつ、主人公の品格が高い。

文章も清廉でいいなっ。


友情、父と娘の情愛、夫婦愛……。

プラス、多少の縁でも、それを大切にする心。

それぞれが、奥ゆかしくかな、言葉にならない綺麗さがある。


デビュは、2004年。

まだ、上梓されている数は2桁未満。

追っかけて読みたいと思ってしまった。

(は~ぁ、日本に住んでいたら。。)


おしまい。





※ 久しぶりの外食。

  去年9月にオープンしたスイス・レストランへ。

  十数年ぶりのチーズ・フォンデュ。

  歳かしら?? 

  美味しいけど……、ちっと、パワフル過ぎでございましたことよ。。

  3日②スイス・レストラン