読む前から、タイトルに心を動かされた。
「みのたけ」、いつの頃か、好きになった言葉。
身の丈に合った暮らし、生き方がしたいなあ、と、思っていたから。
で、本書。
素晴らしく静かで鮮烈。
主人公は、二十歳を超えたばかりなのに控えることを知っている。
父を亡くし、病弱な母を抱えているからでしょうか。
とても、淡々と伝わってくるのです、主人公の凛とした佇まいが。
話しとしては、幕末、激動の社会を背景に若者たちが翻弄されてゆく。
その中で、
自分を律して分をわきまえた行動で友人たちを救う姿に心を揺すられます。
地味で静かな小説。
でも、読後感が素晴らしい。
こんな生き方ができるっていいなと思う。
まして、きな臭い社会情勢の中で。
充実読書をしました。
(解説/北上次郎。納得文章に拍手)
おしまい。
※ インスタント・コーヒーって好きじゃない。
でも、1杯だけ簡単に飲みたい時もあるじゃないですか。
これ、便利。↓の丸いのが紙のパックになっていてコーヒー豆が。
マグに、1パック入れて熱湯を注ぐだけ。
(好みの濃さになったら、パックを出してお仕舞い)
そこそこ、イケる。

