13日①池波正太郎「花匂う」  Merci Madame S.


昭和3年から、31年までに書かれた短編集。


でも、古さは感じないです。

武家ものが大半。

書かれた当時が背景であろう作品は2篇のみ。

(この2篇は、かなり色味の違う作品)


先に読んだ「赤ひげ診療譚」同様、人として芯を通す生きたの主人公ばかり。

悲劇もあるけれど、清しい。

加えて、可笑しみのある短編もあって楽しいです。


でね。

もうひとつ、目を引いたのが昔の掲載誌の名前。

作品の最後に記載されているんです。

「日本魂」、「講談雑誌」、「キング」、「娯楽世界」、「面白世界」などなど。


聞いたことも、見たこともない雑誌名。

それこそ時代がかってて、なんだか面白かった。



解説のなかに、こんな文章もありました。


 「講談社刊の『山本周五郎全集』、新潮社刊の『山本周五郎小説全集』の

 いずれにも収録されていない短編をあつめられて……」


ですです。




おしまい。






※ ちょっと、カワイイと思いません?

  書かれた数字“1966”って生産された年かしら?

  名前もしらない、メーカーのチェックも忘れてちゃった。

  (何のデータもなくスイマセン)

  13日②赤い車