昭和3年から、31年までに書かれた短編集。
でも、古さは感じないです。
武家ものが大半。
書かれた当時が背景であろう作品は2篇のみ。
(この2篇は、かなり色味の違う作品)
先に読んだ「赤ひげ診療譚」同様、人として芯を通す生きたの主人公ばかり。
悲劇もあるけれど、清しい。
加えて、可笑しみのある短編もあって楽しいです。
でね。
もうひとつ、目を引いたのが昔の掲載誌の名前。
作品の最後に記載されているんです。
「日本魂」、「講談雑誌」、「キング」、「娯楽世界」、「面白世界」などなど。
聞いたことも、見たこともない雑誌名。
それこそ時代がかってて、なんだか面白かった。
解説のなかに、こんな文章もありました。
「講談社刊の『山本周五郎全集』、新潮社刊の『山本周五郎小説全集』の
いずれにも収録されていない短編をあつめられて……」
ですです。
おしまい。
※ ちょっと、カワイイと思いません?
書かれた数字“1966”って生産された年かしら?
名前もしらない、メーカーのチェックも忘れてちゃった。
(何のデータもなくスイマセン)

