21日①杉本苑子「孔雀茶屋心中」  Merci Madame S.


大物作家、読んだことがあるような気もするけれど…。

初めてのような気分で読書開始。


全8篇の短編集(江戸、時代もの)。


読み進めるほどに辛くなりました。

読みやすい、納得できる。

時代背景に即した短編なのでしょうが、不運の人はあくまで不運で救いがない。


タメ息もので読了。


最終に収められた表題作「孔雀茶屋心中」も然り。


  幼い頃、大水害で離ればなれになった姉と弟。

  姉は、何不自由のない大店の奥様。

  弟は助けられて、陰間茶屋へ売り飛ばされて…。


  数奇な運命は、ふたりを買う年上女と買われた男となって。

  弟が姉を殺して無理心中…。


他の作品も、悲惨な、または愚かな生き様物語ばかり。


イヤスミ(嫌な気分になるミステリ)ファンという方々がおいでとか。

そんな方々には、とっても、お奨めっです。


ワタクシは嫌い。




おしまい。






※ 季節は、もう10月の下旬に突入。

  ウチの前の中央分離帯の花も多少の変化?

  今日更新の http://lapiefr.exblog.jp/ は、そんな植物のワンショット。

  黄色の花、赤い実。ちょっと季節外れかな。

  ↓は、鳥の羽がのっかって目についた白い花(羽ひとつで華やかに変身)。

  21日②中央分離帯の花