やっぱり、大好き、吉田修一。
今日の本はタイトルにある通り、横道世之介が主人公。
彼が、東京の大学に入学するために上京。
アパートへの乗り換え駅、新宿に降り立つ彼、そこから、お話しは始まる。
青春譜です。
と、云っても、中年になって振り返る青春譜。
(バブル期が十代後半の)
真っ当で、てらいががない、とてもチャーミングな主人公。
人生の要所、要所を順に書かれた小説じゃないのが魅力でもあります。
オシャレ、非常に普通なのに。
ラスト、号泣。
とても、いい涙があふれます。
周りの人との対応というか、
接し方というか、
受けとり方というか、
で、
付き合いのあった人たちも素敵に生きてるんです。
とても、清々しい。
40歳で死んじゃうんですがね。
まわりの人たちをも、シアワセにした…、いえ、彼は何もしないけれど。
とても好きな本。
おしまい。
※ 偽物の花って嫌い。
これ、偽物のバラ……。
なんてまあ、うまく作ってるんでしょう、呆れちゃう。