19日①吉田修一「横道世之介」  Merci Madame S.


やっぱり、大好き、吉田修一。


今日の本はタイトルにある通り、横道世之介が主人公。

彼が、東京の大学に入学するために上京。

アパートへの乗り換え駅、新宿に降り立つ彼、そこから、お話しは始まる。


青春譜です。

と、云っても、中年になって振り返る青春譜。

(バブル期が十代後半の)


真っ当で、てらいががない、とてもチャーミングな主人公。

人生の要所、要所を順に書かれた小説じゃないのが魅力でもあります。


オシャレ、非常に普通なのに。


ラスト、号泣。

とても、いい涙があふれます。


周りの人との対応というか、

接し方というか、

受けとり方というか、

で、

付き合いのあった人たちも素敵に生きてるんです。


とても、清々しい。

40歳で死んじゃうんですがね。

まわりの人たちをも、シアワセにした…、いえ、彼は何もしないけれど。


とても好きな本。




おしまい。






※ 偽物の花って嫌い。

  これ、偽物のバラ……。

  なんてまあ、うまく作ってるんでしょう、呆れちゃう。

  19日②偽物のバラ