タイトル、とても惹かれる。
1篇を読んで、タメ息ひとつづつ(全6篇)。
ここでの「お別れ」は、密やかです。
気の合わない人と、仕事で1年程度、同じ部屋で働た日々のこと。
パートの食堂で、毎日、同じメニューの女子大生に自分の娘みたいに抱いた感情。
会社の最寄駅の地下鉄、その構内にある靴屋修理店員に、ほんの少し惹かれる気持ち。
非常に自分勝手な妄想の付き合いからの「お別れ」。
それが音とともに記憶に残ってゆく?
そんなイメージ。
同じ時間に通過する電車の車窓の一人の顔を覚えたとします。
ある時から好きになり、ある時にどうでもよくなる…。
電車の通過する音が余韻として心に…。
好きです、この短編集。
おしまい。
※ ココに暮らすようになって自転車に目をとられる。
この自転車、こっちのママチャリ。
色も形も日本のソレと違うなあって思う。
個性豊か。いろんなのがある。
なかなかいいでしょ?

