17日①北原亜以子「蜩」


再読だけれど、このブログを始める前だった気がします。


久しぶりの時代もの小説(12編の短編集)。

ご存じ、慶次郎縁側日記(シリーズ全18冊)の5冊目。


  江戸市井に暮らす普通の人たちが主人公。

  兄弟思いで、自分の幸せは二の次、ほろり切ない小間物売り、

  健気に駆け出す店の女中、

  なに不自由ない暮らしの中で魔が差す女将などなど。


表題作「蜩/ひぐらし」は、

シリーズ1冊目から登場の吉次親分(マムシのニックネーム)の色恋沙汰。

あのゴミの中に住んでる嫌われ者の親分さんにいい人が?

これ、珍しいでしょ。


珍しいものが、もう1篇。

なんと働きたくない怠け者の不精な男が主人公のお話し。

やぶれ寺に住みついての暮らし。

生きてよし死んでよし。

なかなかっで、惹かれまする。


秋が恋しい?

ヒグラシは、そろそろ啼きだす季節だもの。




おしまい。





※ 15日、日本は終戦記念日。フラも祭日(聖母被昇天祭)。

  数日前、新しいカメラが到着。

  ちょっと、テストで撮ってみちゃた。どうでしょう?

  17日②花火