江國香織、2012年上梓の短編集。
(表題作は、川端康成文学賞受賞作)
いや、この短編集、好き嫌いが分かれるんじゃないでしょうか。
ちと、過激、残酷でもあるし…っです。
でも、彼女の本を贔屓にしている方々なら、すんなり受け入れられる。
仕方ないのよね、人間って。
孤独です。
誰と居ても、どう楽しそうにしてても、孤独。
そして、その本来の自分に気付かずに暮らしてゆける方が平和かな?
江國香織は、淡々と、当たり前の孤独を、
生活の中、自分の心の中の冷やかさをサラリと提示します。
いい短編集。
おしまい。
※ 今シーズン、お初っです、ヘビイチゴの花。
春も後半って気がしちゃう……。