昨日に続き、自分では選ばない本。
でも、購入した友人も表紙のイメージに惹かれたとメールに。
うんうん、素敵な表紙。
著者は、文士と呼ばれる時代の作家(勲章も貰っちゃってるし)。
子供たちも独立し、孫もたくさん、
ご本人、七十歳半ば、奥様との静かな日々を書き綴った本です。
暮らしの中の、いい気持ちの場面を掬い取った文章ばかり。
庭のつるばらは、2番目の兄上からの新築祝いのばら。
枯れて無くなったと思っていたら、ある年、ひょっこり顔を出して花咲きます。
咲いた花、一輪ごとに、
「ありがとう」と、何気におっしゃる。
頂き物をして、一口食べて、「おいしい」。
そんな、文章が続きます。
優しい気分になりました。
読み始めの数ページは、そのペースに戸惑うけれど、
慣れてくると、ふわっとゆっくり読み続けられる。
(著者、2009年88歳没)
ゆとりですかね…。
おしまい。
※ お隣の極楽鳥花が、元気に咲いている。
春ごろまでは花時。
半年は続くので、いつも咲いてるみたいな気がする。
でもね、これも近寄ると小さな虫やアリがいて切り花には無理みたい。
庭で愉しむ花なのね。