6日①森絵都「アーモンド…」  book off Paris.


再読。

ウチで見たら、読んだ本でした、トホホ。

でも、心が温かくなる本なので、ハズレ本の後にはぴったり。


表題作(中編)と、同じく中編1篇と短編が1篇の計3篇併載本。

三つとも、ピアノのクラッシック作品をベースに置いた可愛いお話しです。


初めの1篇。

曲は、シューマンの「子供の情景」。

小学生から中学生の従弟同士5人のひと夏。

この年齢って、着実に心も身体も成長する…。

しみじみと読めます。


2篇目は、バッハ「ゴルドベルグ変奏曲」。

何故か不眠症に陥った少年と、

虚言症を悩む少女の一風変わった恋物語。

なかなか、いいラスト。


あと1篇、表題作。

曲は、サティーの「童話音楽の献立表」。

小さな一風変わったピアノ教室が舞台で、

性格が、まったく違う二人の女の子のお話し。

少女と呼ばれる一歩手前の女の子の感性が、それぞれに可愛いです。


3篇とも、眠れない夜に読むなんて、いいかも。

寒さを感じ始めた夜にぬくぬくと読書って、気持ちいいもの。


読後感が、とてもよい本です。




おしまい。






※ こっちの玩具って、安っぽいプラスティックものが主流。

  でも、街を歩くと昔ながらのデザイン玩具も、結構、売ってる。

  下の車なんて、いい味してるって思いません?

  (昨日更新の、@Lapie.fr のメリーゴーランドは本気のアンティーク) 

  6日②車/@lapie.fr