再読。
ウチで見たら、読んだ本でした、トホホ。
でも、心が温かくなる本なので、ハズレ本の後にはぴったり。
表題作(中編)と、同じく中編1篇と短編が1篇の計3篇併載本。
三つとも、ピアノのクラッシック作品をベースに置いた可愛いお話しです。
初めの1篇。
曲は、シューマンの「子供の情景」。
小学生から中学生の従弟同士5人のひと夏。
この年齢って、着実に心も身体も成長する…。
しみじみと読めます。
2篇目は、バッハ「ゴルドベルグ変奏曲」。
何故か不眠症に陥った少年と、
虚言症を悩む少女の一風変わった恋物語。
なかなか、いいラスト。
あと1篇、表題作。
曲は、サティーの「童話音楽の献立表」。
小さな一風変わったピアノ教室が舞台で、
性格が、まったく違う二人の女の子のお話し。
少女と呼ばれる一歩手前の女の子の感性が、それぞれに可愛いです。
3篇とも、眠れない夜に読むなんて、いいかも。
寒さを感じ始めた夜にぬくぬくと読書って、気持ちいいもの。
読後感が、とてもよい本です。
おしまい。
※ こっちの玩具って、安っぽいプラスティックものが主流。
でも、街を歩くと昔ながらのデザイン玩具も、結構、売ってる。
下の車なんて、いい味してるって思いません?
(昨日更新の、@Lapie.fr のメリーゴーランドは本気のアンティーク)