読み応えたっぷり。
読了に2日間かかりました。
さすが、詩人。
そして、日本とアメリカを行き来(これ、精神的にも)し、
どっぶりと四つに組んで生活している著者だなあとしみじみ。
五十路、米国カリフォルニア在住で、熊本の両親を遠隔介護。
夫とのカルチャー差の軋轢(夫・イギリス人であり、相当年上)。
連絡取れずの長女、精神を病んだ娘、まだ10歳の末娘。
自身の更年期(!)
いえ、上の説明は、この作家さんのプライベートじゃないです。
この本のお話し。
被る部分はあるでしょうがフィクション。
なななかのリアル作品です。
(昨日の本とは180度違うリアルさ)
男と女の、ふたりを死が分かつまでのあれこれ。
老いた両親の死生観と死にゆく姿。
それに被せる自分の気持ち。
とても、重い内容です。
ですが、滑稽でもあって面白い。
肩の力を抜いて読めたら、そうとう愉しめると思います。
(しかし、それって、難しい)
プラス、解説が興味深い、上野千鶴子氏。
ここまで、ちゃんと解説だった解説って少ないな。
おしまい。
※ 先週から学校は「秋休み」。
観光地、ニースは子供連れの旅行者多し。
で、それに対応したイベントも。
この子、可愛かった。
どんどん登っちゃって、この後、急に高いことを自覚。見る間に「泣き顔」。