23日①奥田英朗「家日和」 Merci Madame K.


この作家さん、2冊目。

きっと、面白いであろうと読書開始。


いいです、ほんとに良い。


6篇の短編です。

テーマ、家族、ほんわかと温かい家族、まさに家日和。


  子育てが一応終了しつつある主婦が、

  ネット・オークションでささやかに感じる達成感・充実感・シアワセ感。


  突如、失業に陥った夫、それを受けて、前職へ妻が復帰。

  専業主夫となって、違和感なく暮らす自分に、驚きつつ満足する夫。


2篇を、ざーっと紹介。

普通から、少しズレタ感があるものの普通の日常生活。

そこに、ふつふつと可笑しみがうまれて…。

読んでいると、ニコニコしてきちゃうのです。


好っきだわ~ぁ


6篇とも、それぞれの主人公が可愛らしい。

大人の可愛らしさです。

だいそれてない、ちいさな世界の充実感が温かい。

……です、です。




おしまい。




※ 海岸通りには、こんな絵のプレート。

  ここで描かれたであろう絵。

  これはラウル・デュフィ(Raoul DUFY 写真クリックで拡大)。

  現在、描かれた海上の建物は火災で消失。 

  23日②ラウル・デュフィ