夏の盛りに読みたいと思っていた本。
ホラーです。
いかにも、彼女の世界。
ホラーなんて、言葉よりも日本古来の土着言葉がないかと探したけれど無い。
お化けじゃないんです。
情念、恨み、なんてのも違うし……、困ったな、白旗です。
本書、短編集(6本)。
表題作の「屍の声」。
痴呆(重度の認知症と云った方かいいの?)の祖母の死亡事故。
その現場に立ち会った孫娘の心象。
野坂昭如の「火垂るの墓」を思い出しました。
どうしようもない哀しみが全編に貫かれてます。
でも、心配したドロドロ感はないし、怖過ぎることもなく……。
(悪夢、見ちゃったら嫌じゃないですか)
夏だけじゃないですね、全天候型?の優良本っでした。
おしまい。
※ 船のシーズン(観光客が減ってくるので)。
先週は大掃除を。
ニース空港が傍なので、どうも空気が汚い?
船内にも入り込んでいる汚れもきれいに。
(船でも、結局、読書なんだよね)