21日①坂東真砂子「屍の声」 book off Paris.


夏の盛りに読みたいと思っていた本。

ホラーです。

いかにも、彼女の世界。

ホラーなんて、言葉よりも日本古来の土着言葉がないかと探したけれど無い。

お化けじゃないんです。

情念、恨み、なんてのも違うし……、困ったな、白旗です。


本書、短編集(6本)。


  表題作の「屍の声」。

  痴呆(重度の認知症と云った方かいいの?)の祖母の死亡事故。

  その現場に立ち会った孫娘の心象。

  野坂昭如の「火垂るの墓」を思い出しました。


どうしようもない哀しみが全編に貫かれてます。


でも、心配したドロドロ感はないし、怖過ぎることもなく……。

(悪夢、見ちゃったら嫌じゃないですか)



夏だけじゃないですね、全天候型?の優良本っでした。




おしまい。







※ 船のシーズン(観光客が減ってくるので)。

  先週は大掃除を。

  ニース空港が傍なので、どうも空気が汚い?

  船内にも入り込んでいる汚れもきれいに。

  (船でも、結局、読書なんだよね)

  21日②ご披露  ← ほら、専用の読書灯もあるんだもん。