22日①久坂部羊「廃用身」 Merci !! Madame S.


初読み作家さん。

そして、この本がデビュー作。

裏表紙コピーによれば、

デビュー2作目の「破裂」がベストセラーとなっている作家さんとのこと。

後になったけれど、著者は現役のお医者さん。


さて、本書。

半端なく衝撃的な小説でした。

タイトル「廃用身」。

ご存じであれば、ふうんでしょうが、知らないものは言葉に詰まる。


廃用身とは、脳梗塞などで麻痺になった回復不能な手足のこと。


で、この小説はノンフィクションの本として書かれた風に仕上げた小説。


舞台は神戸のデイケアセンター。

なんと、廃用身を切り落として介護するというもの。

ノンフィクションで書かれているので、とてもリアルです。

(いや、怖い。でも…となってゆく)


怪談話なんかより、こちらの方が背筋が凍ります。

(もう少し、紹介とも…、しかし、えげつない。

 その上、高齢者介護の暗い現実が実際にあるわけで)



おしまい。





※ 黄色とブルーのバイクが目に飛び込む。

  後輪には、4個のヘルメット。

  ナンバーを見れば、スイスからタンデムで来たみたい。

  たぶん、仲間4人のバカンス。

  それにしても、綺麗、到着後に洗車したのかな?

  22日②スイスからの4人