4日①吉田修一「初恋温泉」 book off Raris


今、読んでて一番心地よいのが彼の本かもしれない。

先月の6月16日付け「東京湾景」から、2週間振り。


読了後に幸福って言葉さえ思い出してしまふ(笑)。


表紙を見ても分かるように、爽やかなんです。


4つの長め短編集。

それぞれ年代も、環境もまったく違うカップルが精いっぱい暮らしてる。


2つのお話しを、ちょっとだけ。


トップ作品、別れを考えているカップル。

けれど、だからこそかな、うつくしい透明感があるのです。

(そのすれ違いが、辛いけれど)


ラスト作品、まだ、高校生のカップル。

可愛らしい健気な愛の形。

思わず、微笑んでしまいました(大人の反応もカワユイ)。


他の2作品もしかり……。



きっと、今のワタシにはピッタリの本なんでしょう。





おしまい。






※ 今日の小説に合わせて白い花を。

  エンゼル・トランペット。

  八丈島にはたくさん咲いていると聞いてる。

  大きな花なのに控えめなイメージが好き。

  (けれど、根には毒を持っているらしい、恋と一緒?)

  4日②エンゼルトランペット